Blog.

ブログ

検索

 


 深夜に突然、ふくらはぎの筋肉がつって激痛が襲う「こむら返り」。あまりの痛さで飛び起きたという経験がある人も多いと思います。街の薬局の店頭では必ずといっていいほど「足のつる人 ご相談ください」というポスターを目にしますが、一説には中高年男女の半数以上が日常的に夜間のこむら返りを経験しているといわれます。


 中高年ばかりではなく、ランニングや水泳などスポーツを愛好する若い世代でも、こむら返りの発作はつきものです。アスリートや普段から体を鍛えているという方でもこむら返りと無縁ではいられません。


 「こむら」は、ふくらはぎのことで、ふくらはぎの筋肉が必要以上に収縮し、「つった状態」になることを、一般的にこむら返りといい、専門的にはふくらはぎの「筋けいれん」と呼びます。筋けいれんとは、私たちがふだん自分の意志で動かしている筋肉が、なんらかの原因で突然けいれんを起こして収縮したままロックされ、痛みを伴ったまま動かせなくなってしまった状態です。


 筋けいれんはふくらはぎ以外でも起こります。手足の指や腕、足首、太もものほか、首や肩、背中、腰、おしりの筋肉もつることがあります。


 こむら返りの原因は多岐に渡りますが、現在のところ「筋肉を監視するセンサーの誤作動」と「電解質異常(ミネラルバランスのくずれ)」の2つが主な原因と考えられています。


 筋肉には過剰な負担がかかった場合、損傷を防ぐ2つのセンサーがあります。筋肉の伸びすぎを調整する「筋紡錘(きんぼうすい)」と、縮みすぎを防ぐ「腱紡錘(けんぼうすい)」です。何かのきっかけで腱紡錘が誤作動を起こすと、筋肉が縮むのを止めるしくみが働かなくなってこむら返りが起こってしまうのです。

 

 また、体内でナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどの電解質(ミネラル)のバランスがくずれると、神経の情報伝達がうまくいかなくなって筋肉の収縮を調整できなくなり、こむら返りとなります。

 

 そのほか、水分不足や血流不足、冷え、筋肉疲労、加齢による筋肉量・代謝量の減少、薬の副作用、糖尿病・腎臓病などの病気といった条件がいくつか重なり、相互に関係し合って筋肉を監視するセンサーの誤作動や電解質異常が誘発され、こむら返りという症状になって現れると考えられます。


 睡眠中にこむら返りがよく起こる要因は、就寝中は誰でも筋肉の伸びすぎ・縮みすぎの防止を担うセンサーである筋紡錘・腱紡錘の働きが低下するからです。また、眠っている間には、体からは汗や呼吸によって500〜600mlの水分が失われています。夜中から朝方にかけて軽い脱水状態になっているため、血流が悪くなり、電解質のバランスがくずれて、こむら返りを起こしやすくなります。寝返りによる布団からのはみ出し、朝方の気温の低下などから足が冷えがちで、足が冷えると血流が悪くなり、これもこむら返りを起こす要因となります。


 運動中・運動後によく起こるのは、汗をたくさんかき、多くのミネラルが体外に流出してしまうからです。また、運動で筋肉の収縮をくり返すと、カルシウムが大量に消費されて筋肉疲労を招きます。筋肉の疲労は、筋紡錘・腱紡錘が誤作動を起こす一因となります。

 高齢者がこむら返りを起こしやすいのは、筋肉量の減少からくる血流の悪化や筋肉疲労の蓄積、動脈硬化、他の病気や薬の影響などの要因が複合的にからみ合い、そこへ水分不足、ミネラル不足、冷えなどが引き金になっていると考えられます。


 こむら返りがまれに起こる程度なら、特に心配はありません。水分補給や適量のミネラル摂取に注意し、疲労回復に努めれば、頻発することはほとんどないでしょう。ただし、毎日のようにこむら返りが起こる場合は、足以外の筋肉がよくつる場合などは、なんらかの病気が原因となっていることも心配されます。


 整形外科領域でいえば、腰椎(背骨の腰の部分)の脊柱管(神経の通り道)が狭まり、神経が圧迫される病気「腰部脊柱管狭窄症」や、背骨の骨をつなぐ軟骨である椎間板の内側から髄核と呼ばれるゲル状の組織が飛び出し、周辺の神経を圧迫する病気「(腰椎)椎間板ヘルニア」の症状の一つとしてこむら返りが現れるケースは決して少なくありません。


 そのほか、糖尿病や腎機能障害、肝機能障害といった代謝系の病気、狭心症や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞、下肢静脈瘤といった血管系の病気、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症といった甲状腺系の病気が隠れていることもあります。頻度や痛みが強まっていくようであれば一度、医師に相談することが大切です。


 こむら返りが心配になったら何科を受診すればいいのでしょうか?


  症状が強く、痛みが長く残ったり、あるいは何度も繰り返している時は、まずはかかりつけの整形外科を受診することをお勧めします。


 次号では、対処法と治療法・予防法について解説したいと思います。

 

 暖かくなり気持ちいい季節になりました。皆さまもお外に出る機会が増えたのではないでしょうか。活動が活発になると、膝や足首などに怪我をされ来院される方もいらっしゃいます。


 当院では、お怪我によりギプス固定等をして歩行が一時的に不自由になった患者様に松葉杖の貸し出しを行っています。小さなお子さまでも使えるSサイズから大人の男性でも使用できるLサイズまでご用意しております(貸し出し中でサイズがない場合もございますのでご了承ください)。


 貸し出し時には、診療費の他に保証金として松葉杖の場合は10000円、ニーブレスという固定装具の場合は5000円を一時お預かりしております。保証金と引き換えに『預かり証』をお渡ししております。


 ご返却の際必要になりますので失くさないようご注意ください。また、貸し出し期間に期限はございませんので、しっかり歩行ができるようになるまでご利用いただけます。


 ご返却の際はと松葉杖(またはニーブレス)と『預かり証』をあわせて窓口にご提出いただきますと保証金全額を返金いたします(但し、修復できないほどの汚損・破損した場合を除く)。


 松葉杖の高さの調節や使い方のご説明は看護師が行いますのでご安心ください。

患者様の年齢や状態によっては、松葉杖の使用がかえって危険な場合もございますので、使用をおすすめしない場合もございますのでご了承ください。




 骨塩定量検査とは、骨密度を測定する検査で、骨密度検査ともいわれます。骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類を骨塩といい、一定の大きさの骨に含まれる骨塩量を骨密度といいます。骨密度を測定することで骨粗しょう症などの診断に役立ちます。


 骨粗しょう症とは骨密度が低くなり骨の内部がすかすかとなった状態で、ふとした動作で骨折しやすくなってしまいます。主に加齢や運動不足、ホルモンバランスの変化によって骨密度は低下していくため、当院では、65歳以上の女性、70歳以上の男性の方に検査を推奨しております。


 当院では、DXA 法(デキサ法)にて前腕の骨の密度を測定しております。特徴としては、エネルギーの異なる2種類のX線を用いて、その吸収差によって骨と筋肉などの他の組織を区別し骨密度を測定します。骨密度測定には DXA 法の他にも超音波法や MD 法と呼ばれる検査もありますが、DXA 法が最も正確に計測できる検査となっています。


 骨塩定量検査は、主に骨粗しょう症の診断に用いられ、同年代の平均的な骨密度と比較して評価することができます。また、実際に骨粗しょう症と診断され治療を行っている場合、定期的に骨塩定量検査を受けていただくことで骨密度の変化量が分かり治療効果の判定にも役立ちます


骨塩定量検査の手順としては…

 ・着替えは必要ありません。肘が出せれば大丈夫です。

 ・腕につけている腕時計やアクセサリー類は外していただきます。

 ・原則、利き腕とは反対の腕を用いて測定します。

ただし、腕を骨折したことがある場合などは測定結果が変わってしまいますので、担当者にご相談ください。


 ・腕を測定機に合わせてX線を照射します。

  (30秒ほどで終わりますので撮影中は動かないでください)

 ・検査後、すぐに解析し結果がでます。


注意事項としては、X 線検査なので妊娠の可能性のある方は検査することはできません。

また、食事や水分の制限はありません。



 骨粗しょう症自体はほとんど無症状のため、転んだ拍子に手首を骨折していたり、脊椎の圧迫骨折になっている方が来院した際に骨密度検査を受け、後から診断される場合も多いです。

 

 骨粗しょう症は治療ができる病気であり、重症化する前に早期発見が重要となっています。気になる方は検査を受けてみることをお勧めします。