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 ここ数日、札幌にも新型コロナウイルスの第3波襲来か…とメディアで取り上げられており、いまだに収束の兆しが見えません。


 コロナの流行期である秋冬を迎えるにあたり、当院として更なる感染拡大予防が必要と考え、このたび、待合室での『密』対策として、フードコート等でおなじみの呼び出しシステム(呼び丸君:18台)を導入致しました。


 当院駐車場敷地内は呼び出し可能範囲になっておりますので、待合室混雑時・お子様連れやご高齢の方・2次感染が不安な方は、受付に申し出て頂ければレシーバーをお渡し致します。


 順番が来るまで、ご自身のお車で待機することが可能になりましたので、希望される方は受付までどうぞお声かけ下さい。

 

 

『肉離れ』は中高生から高齢者まで幅広くみられる整形外科疾患です。特にスポーツ動作に伴って下肢(太ももやふくらはぎなど)に起こることが多く、選手が「急に筋肉が切れたように感じる」という経験に基づく呼び名です。受傷時の状況について選手は、「“ブチッ”“バチッ”という音がしたような突然の衝撃を感じた」、「鋭い、力が抜けるような痛み」などと表現します。

 肉離れは皆さんも子どもの頃からよく耳にしてきた病名の一つではないでしょうか。ご自身で肉離れを経験された方も多いと思います。スポーツ中、急にダッシュやジャンプをした時や、机など重いものを不自然な姿勢で動かそうとした時に発症することが多く、外来でも患者さん自身が「多分、肉離れだと思う」と受診されるケースが目立ちます。


 たしかに肉離れは頻度の高いスポーツ外傷・障害の一つですが、その病態はまだ不明な点が多く、じつは整形外科医でも的確な診断や治療が難しい病気なのです。


 肉離れは、典型的には筋肉が収縮した状態で引き伸ばされた時に生じます。自分の筋力によって筋繊維や筋膜の一部が切れることで起こるけがです。近年の研究から、筋肉自体の断裂というよりは、多くの場合、筋肉から腱に移行する部分に損傷が起こることが分かっています。発症には、筋肉のコンディションが大きく影響します。筋肉が硬いと、引っ張られた力に対して筋肉が縮もうとする力が強い状態にあるため、この時に筋肉自らの筋収縮力、あるいは筋肉が反対方向へ伸ばされることにより発症します。

 症状は、損傷部に痛みや腫れが生じ、固まり(しこり)になった筋肉や断裂部のくぼみに触れることができます。損傷した部位の筋肉を伸ばそうとすると痛みが強くなります。重症になると、広い範囲の皮下出血(内出血)が生じることもあります。


 『肉離れ』の診断・症状の程度をみるのには、レントゲン検査ではなくMRI検査が有用です。 MRI検査の結果、肉離れの軽症では、筋肉内・あるいは筋肉と筋肉の間の出血が認められます。中等症では、腱に部分的な損傷が確認できます。重症になると、腱が完全断裂したり、腱が骨から剥がれたりします。

 治療は、受傷直後では安静、氷やアイスパックなどによる冷却、包帯による圧迫、および四肢では患部を高くすることを徹底し、血腫の形成や炎症を最小限に抑えます。痛みを軽減するために、内服薬や塗り薬、湿布なども使います。


 その後、軽症例では、ストレッチや関節を動かすリハビリを開始します。痛みがなくなった時点でジョギングなどを開始し、以後段階的に運動レベルを上げていきます。スポーツ選手であれば、受傷後1〜2週間での競技復帰を目指します。

 中等症の場合は、患部が伸ばされる感覚が出てきてからストレッチやリハビリをスタートします。中等症になると肉離れの再発率が高まるので、負荷の強い動作はMRI検査で腱の修復が確認されてからの開始となります。復帰には4〜6週間を要します。

 重症例では、ギプスや松葉杖が必要だったり、痛みが長引いたりすることもあり、スポーツ選手の場合には競技レベルの低下を防ぐための手術が考慮される場合もあります。復帰には4〜6カ月を要します。

 近年、『肉離れ』に対する新たな治療法として、再生医療の一つで、ご自身の血液に含まれる血小板を患部に注射する「PRP療法」や、高圧の環境で高濃度の酸素を吸入することで患部の組織修復を促す「高気圧酸素療法」が登場し、一部の医療機関で実施(自由診療)されていますが、まだ十分なデータが出ていないため、治療効果についてはっきりとした見解はありません。

 『肉離れ』の発症には、筋肉のコンディションが大きく影響すると前述しましたが、原因の大部分は「筋肉の柔軟性の不足」と考えられています。


 肉離れの症状が落ち着いても、筋肉の柔軟性が不十分な状態のまま日常生活や競技に復帰すると、再発する可能性が高くなります。発症や再発の予防には、①筋肉の柔軟性の保持・改善 ②筋力・筋肉の強化 ③不良な姿勢(運動姿勢)の矯正 ④ストレッチ、柔軟体操の習慣化、などが重要になります。適切な治療が大切なのはいうまでもないことですが、治療以上に理学療法士などの指導のもと、計画的なリハビリや運動療法、ストレッチや柔軟体操などの指導を受けることが予防のカギとなります。

 また、『肉離れ』と似たような症状が出る筋肉のけがにはいろいろな種類(筋挫傷、こむら返り、筋・腱断裂など)があり、適切な治療のためにはそれらとの鑑別が大切になってきます。肉離れそのものが腰痛や背部痛の原因になっているケースも少なくありません。この場合、『筋・筋膜性疼痛』と呼びます。代表的なものは、重いものを持ったり体をねじったりした時に生じるもので、特定の姿勢で特定の筋肉に負荷が加わって引き起こされます。


 とても身近なけがである『肉離れ』ですが、正しい診断による適切な治療を行わないと、症状が改善しないことはもちろん、別のけがや痛みなどの不調を招いてしまう危険性もあるので注意が必要です。



 

  当院には Canon (旧東芝)社製の X 線発生装置と、富士フィルム社製のデジタル X 線検出システムを導入しており、従来のフィルムよりも見やすく診断能の高い画像が得られます。また、システムの感度が高いため被曝 X 線量を低減することが可能になっています。


 しかしながら、整形外科においてレントゲン検査は重要な役割を果たしており、患者の皆様にも何度も撮影させて頂いているため被曝が心配な方も少なくないでしょう。

「何回もレントゲン撮ってがんにならないの?」

「子供はレントゲン撮って大丈夫なの?」

「妊婦はレントゲン撮って大丈夫なの?」

 今回は検査前に患者様からよく聞かれるこれらの質問に回答致します。皆様の被曝についての理解の一助になれば幸いです。

Q1.何回もレントゲン撮ってがんにならないの?

A1.レントゲンが原因となってがんが発生することはまずありません。

被曝には、確定的影響と確率的影響があります。前者は一定の線量以上を受けると現れる影響であり、代表的なものとしては白内障や脱毛などが挙げられます。後者は確定的影響のようなしきい値はないですが、100mSv 以上の線量を受けると有意に起こりやすい影響とされており、がんはこれに含まれます。何れの影響もレントゲンの被曝線量ではあり得ない影響とされています。

Q2.子供はレントゲン撮って大丈夫?

A2.子供の放射線の感受性は成人と比べて数倍高いですが、レントゲンの線量では問題ありません。当院では子供のレントゲン撮影時は可能な限り被曝線量を下げて撮影しているためご安心ください。

Q3.妊婦はレントゲン撮って大丈夫?


A3.妊娠時のレントゲンは推奨されるものではありません。緊急時に必要最低限の撮影は可能ですが、妊婦の方は検査前に申告をお願いします。胎児への被ばく線量は 100mGy 以下であれば問題ないとされていますが、確定的影響の閾値としては最も低いものであり、奇形などのリスクもあるため被曝線量は必要最低限にするべきと考えています。

そのため、当院で撮影する際は被曝線量を可能な限り小さくして行っています。

 以上が、レントゲン室内でよくある Q&A になります。


2011 年に福島原発事故が発生したことなどもあり、放射線に対して恐いイメージがあ

る方も多いと思いますが、医療におけるレントゲンの被曝線量は人体にほぼ影響がない

ことをご理解いただければ幸いです。






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