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当院のレントゲン撮影装置が新しくなりました - FPD(フラットパネルディテクタ)の導入-

  • terashimaorthopedic
  • 6 時間前
  • 読了時間: 2分

 現在のレントゲン検査ではカメラでの撮影と同じ様に、フィルムではなくデジタルでの撮影が主流となっており、当院でも CR と呼ばれる装置でデジタル撮影を行っておりましたが、2025 年 4 月より、更に新しい技術が搭載された富士フィルム社製の FPD 装置 CALNEO Flow が導入されました。

 そこで今回は新しく導入された FPD 装置について紹介させていただきたいと思います。

 

 従来の CR では IP(イメージングプレート)が入ったカセッテと呼ばれる板に向かって X線を照射し、その後 IP を専用の読み取り装置に通してデジタル画像を得ているのに対してFPD では、板自体が照射された X 線を電気信号に直接変換してデジタル画像にしているため、読み取り装置が必要ありません。このような違いにより、FPD になったことで様々なメリットが挙げられます。

 

〇被ばくが低減できる!

 FPD は従来の CR 装置と比べ、X 線を直接電気信号に変換してデジタル化しているため、X 線の感度が高くなっており、X 線照射量を従来装置時の最大約 40~50 % 低減することが可能となり、照射線量を減らしても十分な読影可能な画像が得られます。

 

〇撮影時間が短縮される!

 従来の CR 装置と比べて IP を専用の読み取り装置に通すという工程がなくなり、撮影してから画像が見られるまでの時間も短くなったため、患者さん 1 人あたりに掛かる撮影時間が短縮されました。これにより、撮影に呼ばれるまでの待ち時間も今までより短縮されています。

 

〇患者さんの身体的負担も減らせる!

 従来の CR 装置では、撮影方向を変える度にカセッテと呼ばれる板を入れ替えなければならなかったため、今までは一回撮影する度に痛めている部位を板から避けていただいて新しい板の上にまた乗せて撮影しなければいけませんでしたが、FPD は板を入れ替える必要がないため、痛みの強い患者さんでも必要最小限の動きのみで撮影することができるようになりました。

 

 以上のように、今回の FPD 装置導入によって放射線被ばくの低減や撮影時間・待ち時間の短縮、患者さんの身体的負担の低減に期待できるようになりました。


 これからも放射線スタッフは被ばくの低減や検査中の身体的負担が可能な限り出ないように努めていきますので、安心して検査を受けていただければと思います。


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