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 当院では、2019 年 4 月 19 日より(株)日立製作所製である 0.25 T のオープン型 MRI 装置 AIRIS Light を導入しており、2019 年度実績で 1200 件を超える検査を行っています。検査は予約制としておりますが、検査枠が空いていれば(少しお待ちいただければ)当日に検査することも可能です。今回は、当院の MRI 装置の特徴や検査を受ける際の注意点などをご紹介していきたいと思います。

◆ MRI 検査とは

 少し専門的な話になってしまいますが、MRI は装置自体が巨大な磁石になっており、中の空間には強力な磁場が発生しています。強力な磁場の中でコイルに電流を流し、ある特定の周波数の電波が照射されると、人体の中の水素原子が一様に同じ方向を向きます(磁気共鳴・励起)。しばらくしてこの電波の照射を止めると、人体内の各組織(水・脂肪・骨など)はそれぞれ固有の速さで元の安定した方向に戻っていく性質があります(緩和)。この戻っていく速度差を白黒にて表示しています。励起と緩和の組合せにおいて同じ方向を向かせて戻ってくるまでの待ち時間が存在するのに加えて、MRI では様々な撮像法を組み合わせて診断していくため、どうしても CT と比べ検査時間が長くなってしまいます。撮影部位にもよりますが、約 10 分 ~ 20 分程度です。

◆ CT 検査との違い

 似たような検査に CT 検査があり、どちらも身体を輪切り状(断面像)に表示する検査ですが、違いについて簡単に説明すると、CT は、X 線を用いて撮影するのに対して、MRI は磁石とコイルによる電波を用いて撮像しています。そのため、MRI 検査を受けたとしても放射線に被曝することはありません。

 CT は骨折や石灰化病変、肺の腫瘍や炎症などの描出に優れてる一方、MRI は筋肉や靭帯、椎間板、軟部組織、隠れ骨折(圧迫骨折や疲労骨折)ともいわれるレントゲンでは表示することが難しいものを描出することができます。そのため症状ごとに医師が何を診たいのかによって必要な検査を行っていきます。

◆ MRI 検査を受ける際の注意点

 前述のとおり MRI 装置は巨大な磁石になっているため、金属を持ったまま検査室内の装置近付くと急に引き寄せられてしまったり、時計や携帯電話、クレジットカードなどの磁気カードは磁気の影響で使用できなくなる恐れがあります。また、マスカラやアイシャドーなどのお化粧や湿布やカイロなども火傷の危険性などがありますので、MRI 検査を受ける際はできるだけ薄化粧、軽装にて来院いただけると幸いです。安全に検査を受けていただくためにも当院では MRI 検査前に問診(同意書)をとらせていただいています。心臓ペースメーカーや埋込型除細動器(ICD)がある方、妊娠中の方など、回答の内容によっては MRI 検査をお受けできない場合もありますのでご了承ください。

 交通事故などで痛みが残っている方、他院でレントゲンを撮って「異常なし」と言われたけど痛みでお困りの方など、MRI 検査で異常が分かる場合もありますので、ぜひ一度、ご相談に来ていただければと思います。






 

 

 新型コロナウイルスのために、各所でイベントの中止や学校の休校、マスクの欠品などが続いており、まだまだ私たちの身の回りの生活は強く影響を受けております。早期終息を心よりお祈り申し上げます。


 今や毎日のニュースは、新型コロナウイルスから始まり、生活の中心が新型コロナウイルスで回っていると言っていいぐらい…私たちの中で常に意識をして生活をしていかなければならない存在になっています。日々感染対策に追われて過ごしている方が多数いることと思います。刻々と変わる状況で正しい対処法をきちんと理解し、そして正しく実行していくことで感染の拡大をみんなで防止していけるのでは…と考えております。


 そこで今回は、厚生労働省のホームページより、新型コロナウイルス感染症についての情報を引用して紹介したいと思います。

 最近では、新型コロナウイルス感染が発生しやすい環境や場所の特性が分かってきているため、私たちの生活も考えながら行動できるようになってきているように思います。今後も引き続き感染対策を意識しながらの行動が必要になってきますが、現状の状況分析・提言が以下の通りです。

 日本国内の感染状況については、引き続き持ちこたえていますが、一部の地域では感染拡大が見られ、今後地域において、感染源が分からない患者数が継続的に増加し、こうした地域が全国に拡大すれば、どこかの地域を発端として、爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねないと考えているとしています。

 また、現時点では、社会・経済機能への影響を最小限としながら、感染拡大防止の効果を最大限にするという、これまでの方針を続けていく必要があり、「1・クラスター(集団)の早期発見・早期対応」、「2・患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保」、「3・市民の行動変容」 という3本柱の基本戦略を、さらに維持、必要に応じて強化し、速やかに行わなければならないとしています。(厚生労働省ホームページより抜粋)

 皆さんのご家庭でも、ウイルス対策に注意を払っていることと思いますが、ぜひ正しい情報を正しく理解して感染防止に役立ててほしいと思います。

今、マスク不足やアルコール消毒液の不足の中ではありますが、私たちに出来る最大限の対策を継続し、この事態が収束に向かっていけるよう祈るしだいです。

 当院でも感染対策として、来院していただいた患者様にアルコールの消毒(アレルギーの方を除く)をお願いし、ご協力を頂いております。さらに院内の定期的な換気やアルコールでの清拭(ドアノブやイス、多数の方が接触する箇所など)、職員のマスク着用を引き続き行っているところです。


 来院していただいている患者様が少しでも安心して笑顔でお帰りいただける様に、職員一丸となって努力してまいりたいと思います。









 

 

 皆様は、保険診療での医療費の流れについてご存じでしょうか。


 被保険者(患者様)や、その家族が保険医療機関で治療を受けると、保険医療機関はレセプト(診療報酬明細書)を作成し、 「診療報酬」として自己負担額を除く医療費を、審査支払機関(社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会)へ1ヶ月単位で請求しています。


 診療報酬とは、保険医が保険医療機関において、患者様に対して保険医療を提供した場合に、その行為に対して支払われる報酬のことであり、診療報酬点数表より全国一律で1点につき10円で計算しています。簡単に言えば、医療技術・サービスの値段です。


 診療報酬の額、および薬価基準の算定方法などは、厚生労働省保険局医療課が所管する中央社会保険医療協議会(中医協)で審議されています。療養に要する費用の算定方法は、この中医協の審議を経て、厚生労働大臣が告示する「診療報酬点数表」で決定されています。

また、原則として2年ごと4月に診療報酬改定が行われております。


 今年2020年4月に診療報酬改定がされます。今回の診療報酬改定によって、改定率は医科では0.53%、調剤は0.16%引き上げとなりました。また、薬価は-0.99%のマイナス改定でした。診療報酬の改定率とは病院医療費が上がるのか下がるのかパーセンテージで表していて、国の予算を決める指標となっています。つまり、改定率が上がると医療費も高くなり、反対に改定率が下がると医療費は安くなることを意味しています。


 では、「この診療報酬をどのくらい負担するか」ということが重要ですよね。

窓口での自己負担額は年齢によって下記のように異なります。

①70歳未満の方は3割。6歳(義務教育就学前)未満の方2割。

②70歳から74歳の方は2割。(現役並み所得者の方3割)

③75歳以上の方は1割。(現役並み所得者の方3割)


 例えば初診の場合、初診料は288点(2018-2019年)なので1点10円より、診療報酬は2,880円となります。

したがって自己負担額は、

①70歳未満の方は2,880×0.3=864

患者様に負担していただく額は、一の位を四捨五入するので860円

6歳(義務教育就学前)未満の方は2,880×0.2≒580円

②70歳から74歳の方は2,880×0.2≒580円

③75歳以上の方は2,880×0.1≒290円 となります。


 診療報酬は原則、各診療行為の点数を合算した出来高払いとなっていますので、実際には初診料や再診料に加えて検査料なども関わってきます。


 医療費の詳細については、会計時にお渡しする領収書と明細書で確認していただくことができます。ご不明な点がございましたら、お気軽に事務までお問い合わせください。 






 
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