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超音波治療器を導入しました

 

 物理療法に期待出来る事は、①鎮痛効果(疼痛コントロール)、②筋機能改善効果(筋緊張・ROMの改善)、③治癒促進効果(硬・軟組織修復)とされています。


 当院リハビリテーション部では、現在、物理療法時にEMS(Electrical Muscle Stimulation)・干渉波・ホットパックなどを組み合わせて施術しておりましたが、このたび、物理療法による治療効果をより一層高めるため、各スポーツ団体とサプライヤー契約している事で有名な伊藤超短波株式会社製の超音波治療器を導入しました。


 超音波療法の作用機序は、導士の先端が機械的に振動すること〔1秒間に100万回(1MHz)~300万回(3MHz)〕による、①温熱作用と、②音圧作用です。


① 温熱刺激としての生体に適した加温は3-4度で、生理的変化は、腱・関節嚢・瘢痕組織の膠原繊維(コラーゲン)の伸展性が増加する事です。温熱作用により伸展を容易にし、腱・関節嚢・拘縮した瘢痕の可動域が増す効果が期待できます。対象症例は、疼痛・筋スパズム・瘢痕組織・異所性骨化・関節周囲炎・関節拘縮・リウマチ・腱鞘炎・五十肩などが代表的です。


② 音圧作用とは、振動が体内に投入(ミクロマッサージ)されることで、強力なミクロマッサージが、マッサージと同様の実際的な刺激を組織に与えます。パチニ小体(主に皮膚に見られる主要な4種類の機械受容体のうちの1つ)を賦活し、筋反射や関節反射を起こすことで筋緊張の緩和や関節腫脹の軽減が期待できます。対象症例は、創傷・靱帯損傷・浮腫・血流改善です。


 超音波治療器の特長は、神経系に効果が高い電流療法に比べ、軟部組織系に治療効果が高いことです。これからは、既存の電流療法等に加え、超音波療法をプラスすることで相乗的な効果が期待できると考えております。


 超音波療法にご興味がある方は、当院医師または理学療法士にお声かけ下さい。



伊藤超短波株式会社:

スポーツプロジェクト詳細はこちら⇒   http://www.sports.itolator.co.jp/



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